Üの自己分析ブログ

僕が僕を見つけるブログ

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

病室102 episode.09

episode.09 死にたい 10/11。今日はテストだった。 前日は4時まで頑張ったおかげで、ちゃんと解答欄は埋めるのことができた。 今、僕が頑張っているのは、大切な人のおかげと、しいちゃんに立派な孫の姿を見て欲しいからだ。 午前中、3教科のテストが終わり…

病室102 episode.08

episode.08 痛みの原因 あれから1週間。今日は10/10だ。 僕の地元はかなり南の島なのでまだまだ半袖で暮らしている。 そして、明日から中間考査が控えている。俗に言うテストだが、今の僕は部活もなにも属していないため、しっかりと勉強に取り組む。しかな…

きみは、世界一本が似合う。

彼女は・・・ 彼女は本を読んでいる時が1番綺麗だ。 持ち合わせの物静かな雰囲気と、大人びた風貌。髪はミドルロングで、時々前髪が目をちらつかせる。思春期とは思えないほどきめ細やかで弾力のありそうな肌。 机に突っ伏して寝ているとき、ふと目を開ける…

意味を持たない字

こんばんわ、Uです。 最近、大切な人に考えるきっかけを貰っいました。 「君の好きな字を教えて」 好きな字。そうだなぁ。と考える。 返事を少待つように伝えて、考える。 うーん。好きな字は正直無いけど、僕に合う字を探そう。そう思ってsafariを開いた。 …

病室102 episode.07

episode.07 おじいちゃんごめんなさい それから僕は、ばあちゃんが住んでた家に行くことはなくなった。 どうしようもなくあの場所にはばあちゃんの面影があるから。どうしても、行けなかった。 8ヵ月の間に二人の大切な人を失くした。 かなりのショックだっ…

病室102 episode.06

episode.06 ばあちゃんありがとう 容態が悪化し出したのは、父方のばあちゃんが亡くなってから8ヵ月後。僕は6歳になっていた。もともと僕の知らないところで病気だったらしい。日に日に内蔵がやられて、体の中の悪いものを排出できなくなってしまう。だから…

病室102 episode.05

episode.05 ばあちゃん 僕の一番古いじいちゃんとの記憶には、まだばあちゃんの姿があった。僕は昔っからばあちゃん子で、父方のばあちゃんも、母方のばあちゃんも大好きだった。 よくどちらの家にも泊まりに行ってたのを覚えている。それはもう、すごい頻度…

病室102 episode.04

episode.04 嫌いだ 1通りの検査を終えた。といっても心電図とレントゲンくらいだったが。 「では、病室まで案内します」 母さんと、僕と、僕が押している車椅子に乗る、僕のじいちゃん。3人でお姉さんに付いていく。 途中、叫んでいるおじいさんや、おばあさ…

病室102 episode.03

episode.03 母さん さて、やっと僕を邪魔するものはなくなった。取られてたイヤホンをまた付け直し、小説に目を落とし、自分の世界に身を投げる。 「ゆう、じいちゃんは?」 顔を上げると、母がいた。買い物から戻ってきたんだ。結構時間が経っていたらしい…

病室102 episode.02

episode.02 立派なお孫さん じいちゃんと並んで座るのはなかなか新鮮だ。歳の差68。共感できることも、話が合うことも滅多にない。だから僕ができるのは、じいちゃんの話を聞いてやること。 だけど、話してくれることはいつも暗いことばかり。正直まいってし…

病室102 episode.01

episode.01 治療室 病院にじいちゃんを連れてくるのはいつの日からか2ヶ月に1回ほどの恒例行事となっていた。小さい頃も何度か連れられることはあったけど、なぜ来ているのかって疑問も、理解はもちろんなかった。だが、18になった僕は、病院に来る理由を知…